『センス』
それは、一つの能力であり、そして誰しもが持ち合わせているわけではないもの…..別名「才能」
このように受け取られることあるのではないでしょうか。
- 「あの人は芸術のセンスがある」
- 「あの人は音楽センスがあるから大ヒット曲作れた」
だなんで、いろいろなところで耳にします。
生まれながらにしてその個人が持っているものというイメージが強い『センス』
だからこそ、『センスのない人』はそれを手に入れるのを諦めてしまうことが多いと感じます。
しかし、本当にそうでしょうか。
今回は、ある分野において「センスない」と言われていたのに、「それセンス良いね」と言われるようにまでなった私が行った『センスを手に入れる・センス向上』のための行動を紹介します。
必須スキル『センス』
この『センス』というのは、芸術・スポーツの分野だけでなく、我々の身近でも使います。
例えば、『ビジネスセンス』
ビジネスにかんするセンスは少なくとも会社に勤めている人(フリーランスや個人事業主はさらに必須ですかね)は確実に持っておきたいものです。
さらにに細分化してみます。
『経営センス』といえば主に経営者向けでの言葉になりそうですが、『営業センス』と言えば営業マン向けですし、『マーケティングセンス』といえばマーケター向け……といったように、当人の仕事意識の程度こそあれ、働く人間としては持っていたほうが円滑な仕事具合だったり昇進・昇給だったりとつながってくるもの。
そして、先述の芸術や音楽センスだって、あることでお客様との話がはずむこともあり、あることでより将来の見通しが明るくなってきます。
より個の力が試され、重要になって来る現代。
『センス』というのは持って然るべきスキルになってきます。
『センス』というスキルは鍛えられる!
さて「センスが大事なのはわかったけど、生まれつきのものじゃない?」
たしかに、私も昔そう思っていました、
しかし一つの経験から『センス』というスキルは鍛えられると考えが変わりました。
自らの経験…それはWEBデザイン。
非デザイナーではありますが、未経験で入社した会社でWEBデザインのディレクションに関わることになったある日。
参考サイトやワイヤー制作をしましたが、ボロクソに…。
「センスがない」
「どうすればこんなワイヤーになるのか」
「無駄なお絵かきタイムだったね」
と、本当に散々なデビューでした。
しかし、今では(当時のダメ出しから約1年)逆の評価に。
基本的に最初はOK…… 「まさしくその方向性だよ」「感性いいね」といったように、ワイヤーなどは飛躍的にセンスが向上しました(自画自賛)
一流のもの・悪いものにとにかく触れる
さて、その向上したセンス…勝手に身についたわけではありません。
もちろん慣れもあるかもしれませんが、自分自身で考えて努力した点もあります。
しかも、努力はたったの2つ。
その1つ目は、一流のもの・悪いものにとにかく触れるということです。
例えば、デザインであれば…
- 美しいデザイン
- わかりやすいデザイン
- 面白いデザイン
といったように、ただただ良い(と思われている)デザインを眺め続けました。
そして、それとは逆にわかりにくいデザイン(大声で言いにくい)や美しくないデザイン…ありとあらゆるモノに触れました。
2000社以上の会社のWEBデザインは見ました。
こうすることで何が養われるか…それは、判断能力。
『何が良くて』『何が悪い』
直感的に判断できるような引き出しが、爆発的に増えるんです。
だからこそ、「センスがない」のであれば、まずは一流のものから悪いものまでありとあらゆるモノに触れることが何よりも大事なのです。
感じたことを言語化する
そして、もう一つ。
ありとあらゆるモノに触れることに加えたもう一つ上の段階の話です。
それは、感じたこと(理由)を言語化するということ。
例えば、
- 美しいと感じたデザイン、それはなぜ美しいと感じたのか
- ダメだと感じたデザイン、それはなぜダメだと感じたのか
といったように…..ノートにでもなんでも一度書き出して言語化してみます。
感じたことには、必ず理由があります。
それこそ「センスで美しいデザインと感じた」なんてことがあるかもしれませんが、まずは「どこが美しい」というところから考えればやりやすくなります。
- ここの配置がわかりやすい
- ここの色合いが見やすい
というように。
そうすると、「どうしてこの配置が美しいと感じるのだろう」というようにだんだんと理由にまで考えが及んできます。
その癖がついてくると、『直感的に判断できるような引き出し』から『直感的かつ理論的に判断できるような引き出し』に変わってきます。
これこそが、センスの正体……引き出しの多さからの判断ではないかと思うのです。
応用だって効くはず
今回は、自分の経験からデザインというわかりやすいもの(見て分かる)でしたが、無形物にだって応用できるはずです。
たとえば、前述の『ビジネスセンス』
ビジネスセンスが良いと思う人に片っ端からインタビュー(身近でいなければ書籍でも)し、思考方法や行動パターンをまずは把握。
その中で共通項を見つけたり、その思考方法に至るまでのアプローチを学ぶ。
そして学んでしまえば、あとは底にたどり着くために必要なことを努力していけばきっとセンスを磨いていけるはず。
実益から趣味まで、ビジネスから芸術までセンスを磨いて充実した人生にしていきましょう!