2019年4月12日、名探偵コナンの劇場版最新作が公開されました!
その名も劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』
前年公開の『ゼロの執行人』では人気キャラクターの安室透が登場し空前の大ヒットを記録しました。
本作でも昨年に引き続き人気キャラクターが登場……月下の奇術師 怪盗キッドがメインとなり展開していきます!
さっそく本作を劇場で見てきたので、感想をお届けします!
※ネタバレありますので注意してください
あらすじ(導入)
映画の始まり…それはシンガポールの高層ホテル『マリーナベイ・サンズ』のレストランでのとある男女が描かれます。
その二人は『シンガポールの名探偵』と呼ばれる犯罪行動心理学者であるレオン・ローと、女性弁護士であるシェリリン・タンで、何やら交渉が不穏な感じで終わった様子…。
物別れとなったあと、シェリリン・タンはエレベーターで地上まで降り、歩きだしましたが血を滴り落としています…そしてエレベーター降りてすぐのところにあるショッピングモールにて人とぶつかり倒れると……なんと、背中にナイフが刺さっておりそのまま絶命。
その瞬間ショッピングモールで爆発が起こりあたりはパニックに…そこにレオン・ローが現れ、「現場保存」といい、遺体にシーツを被せます…。
事件後、現場検証に来た警察が見つけたのは“怪盗キッド”のマークが付いた予告状…。
出展:劇場版『紺青の拳』公式トレーラー
舞台は変わって日本。
コナンが灰原に「新一に戻る薬をください」と丁重にお願いします。
しかし、何度頼まれても完璧に断る灰原。
コナンはどうやらシンガポールに行きたい模様。
鈴木園子の彼氏であり、400戦無敗の空手家である京極真が、シンガポールで行われる空手の大会に出場するのでその応援に行きたかった、とのこと。
灰原に新一に戻る薬を断られ、今回はシンガポールに行くことを諦めたコナン。
博士の家からの帰り道…コナンは蘭の変装をしたキッドに眠らされます。
コナンが目を覚ますと…そこはシンガポールでした!
アーサー・ヒライの由来?コナンと怪盗キッドが謎に挑む
怪盗キッドは工藤新一に変装し(といっても、もともと似ているのですが)、シンガポールに入国。
蘭や園子とともに、楽しんでいたのです。
コナンは、キッドの作成した特殊スーツケースにいれられたことで無事にシンガポールまで連れてkられた模様。
出展:劇場版『紺青の拳』公式トレーラー
目覚めたコナンは、蘭や園子に見つかり”コナンくん…??”と聞かれますが、シンガポールにいるはずのないコナン…初めて蘭とあった時のときを記憶がよぎり、とっさに「僕はアーサー・ヒライだ!」と答えます。
アーサー・ヒライの由来は、
- 『シャーロック・ホームズ』シリーズの著者であるアーサー・コナン・ドイル
- 江戸川 乱歩の本名である平井 太郎
から取ったよう。
そう、「江戸川コナン」と同じ考え方!(笑)
さて、怪盗キッドがシンガポールに来た理由…それはブルーサファイア『紺青の拳』を手に入れること。
そして、自らが殺人事件の容疑者とされたことへの挑戦でした。
そして、ブルーサファイア『紺青の拳』は、富豪の手により京極真たちが出場する空手大会の優勝ベルトに埋め込まれることとなっていました。
宝石はさておき、キッドが殺人事件の現場にキッドのカードが残されたいた事に、コナンは「これは罠だ」と忠告しますが、怪盗キッドは戦う気まんまんです。
犯人のリード&伏線が…!!
シンガポールで毛利小五郎のもとに、リシ・ラマナサンという予備警察官が訪れます。
レオン・ローの弟子であり、そしてシェリリン・タン殺害現場にも、警察として確認していました。
リシは、小五郎に今回の事件について助けを求めるためにコンタクトを取ったようです。
まず、リシとともに向かったのは、ブルーサファイアが保管されているレオン・ロー宅…ここの地下にブルーサファイアがあるものの、最高レベルのセキュリティの金庫で保管されています。
小五郎、アーサーヒライ(コナン)、新一(怪盗キッド)たちはセキュリティの説明を聞いており、怪盗キッドは大会のベルトが展示される前に、盗み出すことを決行します。
そして、その日の晩…怪盗キッドは盗みに入り、最後の部屋まで難なくたどり着きます。
しかし、そこに現れたのはレオン・ロー。
そして、すべてを読んでいたといいキッドを部屋に閉じ込め、その部屋に水を流し込みキッドを潰そうとします。
命からがら逃げ出した、怪盗キッド…しかし、そこには京極真(レオンの策略でその場にいた)が待ち構えており、一戦を交えることに。
一方、毛利小五郎はいつものようにシンガポールでも飲みまくっており、ある一軒のバーへ。
小五郎が飲んでいると、レオンの秘書が「明日話したいことがある」小五郎に話を持ちかけます。
そして、その翌日…大会当日となり、怪盗キッドは再び大会会場に移された『紺青の拳』を狙います。
しかし、キッドがそこで見つけたのは、レオンの秘書の遺体…再びの殺人事件、そしてキッドに疑いがかけられます。
大会の方では順調に京極が勝ちますが、そこに現れるレオン。
そして、京極に対し「拳は何のためにあるか」「目的のない拳は大切な人を傷つける」と揺さぶりをかけます。
その後、園子とデートする京極ですが、園子が何者かに襲われて救急車で運ばれます。
「守れなかったのは自分のせいだ」という京極に、再びレオンが現れ「やはり言った通りだ」と…。
心理学者という布石がここで発揮…精神的に京極へ戦いができなくなるよう仕向けます。
そして、なによりもこの時間の影には、レオン・ローの陰謀が渦巻いていることが描かれ続けます。
感想
今回の事件は容疑者が何人かいるというわけでなく、最も怪しいレオン・ロー中心にストーリーが進んでいきます。
しかし、さらなるドンデン返しで黒幕も出てくるのですが、正直サスペンス要素はなく(黒幕への手がかりがあまりに少なすぎる感じです)、推理ものが好きな人には少々物足りないかと思います。
(といっても、これまでの名探偵コナンの映画はハリウッド並のアクションとか爆発が続いていたことは、ツッコまれていましたけど…笑)
怪盗キッドとトンデモ展開
出展:劇場版『紺青の拳』公式トレーラー
月下の奇術師 怪盗キッドですが、『紺青の拳』を狙い続けるも、すべて読まれ裏をかかれてしまうことはそうそうなかったイメージです。
追い込まれ完全敗北しそうな怪盗キッドをみていると「どうやって挽回していくのだろう」と、正義のヒーローを応援するかのような気持ちに。
そして、「怪盗キッドと事件の謎の関わりはなんなんだ!」とかなり気になります。
しかし、物語の後半に進むに連れて、犯人の動機が「シンガポールをぶっ壊して新しい都市を作る」ということが判明してくるなり、だんだんと様子は一変。
- 大量の海賊が『マリーナベイ・サンズ』で戦うロケットランチャーぶっ放したり拳銃撃ちまくったり
- 怪盗キッドは単純に「あいつならすぐにやってきそう」と黒幕に思われ、その策略にマンマと嵌められる
- 追い詰められた京極が、ミサンガ切れて瞬間に大量の海賊を一瞬で倒す
みたいなツッコミどころ満載な展開が怒涛のように押し寄せます。
まぁ劇場版名探偵コナンでなれてるとはいいつつも、やはりこれまで以上のトンデモ感は否めないという…。
鈴木園子×京極真のラブロマンス
その中ですごく進展があったと言ってもいいのは、二人のラブロマンス。
何があっても守り続ける京極の姿には「漢」を感じます。
しかし、そんな二人の間にも今回亀裂が…。
京極の左目上にあった絆創膏について気になる園子に対し、それが何かは隠し続ける京極。
そして園子が襲われた後、レオンからの精神的な揺さぶりもあり大会を棄権した京極に対し、園子は「偽りだらけの人に何も守れるはずがない」と叫びます。
二人の仲は違えたまま、物語は終盤…海賊に襲われる二人。
京極は、園子を自らにくくりつけ、守りながら戦うことを決意。
全てが終わり、園子が京極の絆創膏を取ると、なんと絆創膏の裏には園子と京極の2ショット写真(プリクラ)が。
「守られてばかりだと思ってたけど、私もちゃんと守っていたんだね」と園子は京極の愛に気づき、二人はラブラブでエンド。
最近のマンガのコナンでも、ラブロマンスの進み方がすごいですが、映画でも恋に進展ありでした!
2020年次回作は、赤井秀一が登場!そしてフランス・パリへ?
劇場版名探偵コナンの最近の楽しみといえば、エピローグのあと。
毎年作品の一番最後に、翌年に公開する劇場版のキーパーソンやテーマとなる舞台が描かれます。
今回も次回作の予告が…!!
フランス・パリの街並み(エッフェル塔?)が描かれ、そして赤井秀一の声で「届け…遥か彼方へ…」というセリフが!
人気の高いFBI所属のキャラクターである赤井秀一の登場…物語はもちろん、どのように赤井秀一が関わってくるかが、今から楽しみです!