2021年4月16日(金)
名探偵コナンファンにとって、待ちに待ち焦がれた日がとうとうやってきました。
映画「劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸(ひいろのだんがん)」の公開!!
2018年公開の「ゼロの執行人」
2019年公開の「紺青の拳」
と、近年は公開するたびに盛り上がり、そして話題になっていました。
2020年も「赤井ファミリー」が集結する映画で、話題沸騰間違いなしだったのですが、新型コロナウイルスの影響で一年の延期。
1年の熟成期間を経て、ようやく公開した「緋色の弾丸」
公開初日に観に行くので、感想を想うままに綴ります!
※ネタバレがあるのでご注意ください
「緋色の弾丸」のキーパーソン予習
ビジュアルにもある通り、赤井秀一を始めとする赤井家(赤井ファミリー)がキーパーソンとなる今作。
まずは、赤井家がどんな人たちなのかを復習。
赤井秀一:長男/FBI捜査官(黒の組織にも潜入経験 , 普段は沖矢昴として行動)
羽田秀吉:次男/プロ棋士(六冠保持しているトップ棋士)
世良真純:妹 /女子高生探偵(毛利蘭と同じ高校に通い、過去には工藤新一との接点も)
メアリー:母親/MI6所属(領域外の妹)
そして、公開直前に発売された最新刊である「名探偵コナン 99巻」は、ぜひチェックしてください!
読まなくても映画は大丈夫ですが、99巻ではメアリーの過去に言及されているので、より理解が深まります。
ネタバレありストーリー
物語の始まりは、15年前のデトロイト。
一人の男が、手を後ろで縛られつつ逃げています。
逃げた先には、今にも走り出しそうな電車。
なんとか間に合い、乗り込もうとしたものの、拳銃で撃たれてしまいます。
車内で絶命した男と、ドアの前に佇んでいる犯人のような男。
場面はかわり、パーティー会場。
少年探偵団や、毛利蘭、鈴木園子と鈴木財閥のオーナーである鈴木史郎と妻である朋子の姿。
そして、コナンと灰原の姿も。
WSG(ワールド・スポーツ・ゲームス)というスポーツの祭典が東京で開催されることに関するレセプション。
有名企業の社長を始め、VIPたちが歓談しています。
そして、そこで発表されたのが、東京-名古屋間を結ぶ「真空超電導リニア」。
最高時速1,000kmを誇り、数十分で移動が可能になるというもの。
その技術の結晶に盛り上がる会場。
レセプションでは料理が提供され、食事の時間になったその瞬間、停電。
会場が真っ暗になったときにスタンガンの青白い発光をコナンは目撃。
30秒ほどして電気がつくと特に会場に変化はなく…。
と、思いきや鈴木史朗は行方不明に。
警察(目暮警部など)がやってきて捜索に。
少年探偵団は、元太の嗅覚を利用して、鈴木史朗が連れ去られた場所までたどり着きます。
命に別状はなく、警察から事情を聴かれる鈴木史朗。
そこで判明したのは、知人の女性社長が前週にも同様の事件にあっていたこと。
一時行方不明になったものの、その後見つかり命に別状なく発見。
時を同じくして、赤井秀一(沖矢昴)・ジョディ・キャメル・ジェームズは、15年前に起こった米国での一連の事件と酷似していることに気づき、操作を開始します。
コナンも自身の調査により、同じ事実にたどり着いており、赤井とともに情報共有などを進めます。
時を同じくして、毛利探偵事務所。
レセプションにも出席していた自動車メーカー社長が、毛利小五郎のもとに訪ねていました。
後に小五郎が語ったのは、彼が「自分のせいで鈴木史朗たちが連れされたかもしれない。この事件を操作してほしい」というもの。
自動車メーカー社長を始め、VIPたちが「真空超電導リニア」に体験乗車に参加するために、名古屋に集合。
コナンも、事件の解決のために、灰原とともに向かいます。
リニアに乗るためには健康診断が必要で、病院の一室に集められた参加者たち。
健康診断が進む中、突如爆発が。
煙が充満し、次々に気を失う参加者。
コナンや灰原もなす術なく、倒れます。
それから時間が立ち、特殊部隊の人たちが突入。
なんとか全員目が覚めました。クエンチと呼ばれるMRIからヘリウムが漏れ出したことで全員気を失ったようです。
全員無事だったものの、自動車メーカー社長の姿が見当たりません。
犯人に連れされたものと確信したコナン。
沖矢昴とともに、つけていた発振器を元に追います。
到着したのは、港の倉庫。
倉庫内に足を踏み入れた沖矢昴。
すると奇襲をかけられ格闘戦に。その相手は世良真純。
世良真純とメアリーは(おそらくMI6の任務として)、自動車メーカー社長をターゲットとして2人で動いており同タイミングで鉢合わせたということ。
遅れて到着したコナンによって注意がそらされ、その隙に場を立ち去る沖矢昴。
メアリーも倉庫内にいましたが、コナンと会うわけにはいかないので、世良真純に先を任せることに。
コナンと世良は社長の居場所を再び探し、そして発見。
それと同時にコナンは真実にたどり着きます。
それは、今回の連れ去りの目的は別にあり、真の目的はWSG会長である元FBI長官。
この人物が真のターゲットだったことに気づき、沖矢に連絡するコナン。
沖矢昴は、顔を剥がし、赤井秀一としての姿に。
リニアの線路に向かい、コナンと話していた戦略を実行すべく行動。
先の病院でのクエンチの一件で、リニア体験会は中止に。
参加者は新幹線で東京に戻ることとなりました。
しかし、コナンは事件を解決させるために世良とともにリニアに乗り込みます。
無人(という認識)で動き出すリニアで、WSG会長を探す2人。
リニア内ではカメラが付いており、新幹線の乗客はリアルタイムで見ることができ、そしてその姿を蘭や小五郎も見ています。
コナンと世良は、閉じ込められていたWSG会長を発見。
そして、犯人にもたどり着いていたようで、推理スタート。
犯人は、WSGをコーディネートしている白鳩舞子。
動機はFBIへの復讐。
15年前に起こった連続事件の犯人としてFBIにつかまった石原マコトは事件を否認していました。
そして、石原は白鳩舞子の父でした。
その後この世を去った石原でしたが、白鳩は父の冤罪について常に恨みを持ち続け、当時のFBI長官がWSG会長になったこのタイミングで事件を起こしました。
ちなみに、白鳩舞子は証人保護プログラムによってつけられた名前。
これは父の名前からのアナグラム。
石原マコト→イシハラマコト→シラハト マイコとなります。
リニア車内では、犯人である白鳩がWSG会長に向けて銃口を向けます。
今にも打ち出しそうなその時、白鳩が何者かに撃たれます。
白鳩が貫いた弾丸は、線路でリニアに向けて狙撃した赤井秀一によるもの。
見事に急所だけを外した狙撃。
白鳩の犯行を暴いたコナンと世良は、続いて共犯者がいると推理を続けます。
その共犯者は、リニアのエンジニアである井上治。
こちらの動機も同じく15年前のWSGでの事件。
井上の父は、最初に連れ去られた企業の社長でした。
連れ去られた後、その企業はWSGのスポンサーから撤退…テロに屈したとみなされ、米国中から総バッシングを受け、その後死亡。
彼もまた、当時の事件、FBIに恨みをいだいている一人でした。
そこで、同じく当時の事件で人生が狂わされ、恨みを抱いている白鳩に接触し共謀。
犯行を暴かれた井上は新幹線から逃走。
時を同じくして、自らのミッションを終えた赤井は車で移動しているときに、名古屋に来ていた秀吉&由美と遭遇。
酔っ払っている由美を後部座席に乗せ、運転席と助手席には赤井と秀吉。
そのときに、井上が逃亡したことを知る赤井。
秀吉は地図を頭に入れ、井上を追い詰める戦略を構築し、ジョディやキャメルに指示。
その様子は、さながら詰将棋。
秀吉の指示の通りに動くと、逃走中の井上もそのとおりに動きます。
そして最終的にジョディが拳銃を突きつけたところで、井上は運転を誤り大クラッシュ。
確保となりました。
場面はリニア。井上は逃亡の際に、独自のプログラムを実行。
これによりリニアの制御が効かなくなり、このままだとWSG会場にリニアが超高速で突っ込んでしまうことに。
コナンと世良は、灰原の指示を受けつつリニアを止めようとするも思うようにいきません。
もう何をしても無駄かと思われたとき、一筋の光明が。
灰原が思いついた最後の案を、コナンと世良は実行。
リニアに万国旗が積んであり、それをパラシュート状に広げることで大幅減速。
衝撃で車体はバラバラに壊れ、車両はWSG会場で落下するものの、コナンと世良、そしてWSG会長と白鳩は唯一安全な車両にシートベルトで固定されており怪我ですんで、ハッピーエンド。
感想:「緋色の弾丸」はアクション映画!
劇場版名探偵コナン「緋色の弾丸」を一言でいうと「アクション映画」ということですかね。
トリックなどは少なく、推理要素も少なかったと思います。
後述のように犯人についてや動機については、映画をみつつ視聴者が推理することでができたかもしれませんが、もう少しトリック要素があっても良かったのではと感じます。
病院内でのクエンチ発生や、真空超電導リニア暴走で絶対絶命のピンチなど、どのように切り開いていくのかはドキドキする内容でした。
そして、リニア暴走時のコナン&世良真純はアクションスターびっくりの連携&アクロバティックな動き。
リニアがぶっ飛んだり、車が大回転して大炎上とかもうアクション映画ですね。
感想2:哀ちゃんがやばい、そしてコナン×灰原の夫婦のような安定感
WSGのときから、名古屋空港での行動、そして真空超電導リニアの対応など、本作のコナンは常に灰原が一緒にいました。
・クエンチ発生時の迅速な対応
・コナンの推理のための証拠集め
・リニア暴走中のサポート
など、メインヒロインは灰原哀と言わんばかりの大活躍。
そして、リニアがバラバラに壊れたときのコナンへの心配の表情、そして無事と判明した時の安堵の表情はもうラブい。
映画ラストでは、怪我をしているコナンに蘭が抱きしめます。
コナンは蘭越しに灰原を発見。
手の合図だけで感謝を伝え、灰原もそれに応えます。
それを見ていたリニアの広報をしている石岡エリーは、ドキッとしているような表情。
コナンと灰原の2人の強い絆と深い愛情を感じた映画でした。
感想3:伏線
先述の通り、犯人ついては目星がつきやすく、ヒントが散りばめられていました。
・15年前のWSGからストーリーがスタート
・15年前のWSG時の事件について、容疑者が石原マコトであることが早々発覚
・コナンが赤井に「証人保護プログラムで名前を変えるときに、自分の好きな名前にできるか」ときいていたこと
・病院でのクエンチ時に、犯人は男でありそうと世良が伝える
ことで、15年前の事件の関係者のアナグラムが今回の犯人であること、またアナグラムに気づき白鳩が犯人だと気づいても男の共犯者がいそうということは勘のいい人であれば早々に気づきそうです。
これら以外にもわかりやすいリードはあったかもしれません。
映画を観る際には、このあたりを注意して観るとまた新たに楽しめるかもしれません。
今後は、トリックであったり推理要素が多くなると嬉しいなぁ。
来年(2022年)公開のコナン映画は警察学校編!?松田が声を発する次回予告がやばい
劇場版名探偵コナンでは恒例となった、エンディング後の次年度公開予告。
本作でもありました。
エンディング後、画面に映し出されたのはピンクの桜。
桜吹雪のように舞い散っている中、映るのは警視庁。
「おまえら、出番だってよ」と、その声の主は松田陣平。
そう、来年の映画は松田刑事出演ほぼ決定!!
その他に「おう!」と複数人の声もあったことから、警察学校の話の可能性もあります。
しかし、すでに作中では殉職しているため、どのような作品になるのか今から楽しみです。