2018年10月に95巻が発売して以来、約半年ぶりの名探偵コナンの単行本発売!
96巻が発売されました!
帯には気になる言葉…それは、
<黒ずくめの組織>に関する新たなピースが明らかに――!!
95巻の帯には
今、辿り着く黒ずくめボス…………その名は――!?
というリード文だったので、連続で黒の組織の秘密にかかわる話があるということでしょうか…!!
それではさっそく感想を紹介します!
※これより以下(目次も含め)、ネタバレもありますので注意
女性警察官連続殺人事件:解決編!
まずは95巻の続きから収録!
女性警察官が連続で狙われるという事件。
一人のみならず、二人目の女性警官も被害に逢い、警察にも緊張が走ります。
コナンもその現場を確認し、必死に推理に向かい、安室透にも情報提供を求めます。
そして現場から推理のために走り出すコナンを見て、怪しげな雰囲気を醸し出し、携帯を取り出した黒田管理官…。
コナンの推理の甲斐もあり、無事に事件は解決。
恋人から自殺しそうなメールを受信し、急いで駆けつけようとしたところ交通違反で捕まってしまい自殺に間に合わず止められなかったと逆恨みの犯人による犯行でした。
赤井秀一×羽田秀吉の兄弟仲が描かれる!?
女性警官連続殺人事件は、ニュースでも取り上げられ話題に。
コナンでもおなじみのミニパトの由美さんを彼女に持つ、羽田秀吉も心配でいてもたってもいられない様子。
秀吉は由美に電話するも、「将棋に集中しろ」と取り合ってもらえず…。
そんな中で由美は夜道で輩に襲われそうになります…そこに助けに入ったのは、沖矢昴(赤井秀一)
由美を助けたあと、沖矢が見たスマホには秀吉からのメールが!
「兄さん、由美たんを守ってくれ。絶対だよ!」と。
彼女を「たん」付けするのは相変わらずですが、赤井秀一×羽田秀吉兄弟はかなり仲が良い様子なのがわかりました。
千葉刑事×小池刑事の恋愛模様に進展が!
鈍感な千葉刑事…幼馴染で千葉刑事に恋をしていた小池刑事のことに一切気づかない状況が長く続いていた二人の恋模様。
今回の事件では、小池刑事も襲われます。
そこに助けに入ったのは、千葉刑事…しかし、犯人の罠により千葉刑事に矢が飛んできます。
小池刑事は身を挺して千葉刑事を守るものの自分に矢がかすります。
千葉刑事がおぶって病院まで運ぼうとしていると途中で赤信号の横断歩道が…渡ろうとする千葉刑事に、小池刑事が子供の頃の横断歩道の話をし、ようやく千葉刑事も「幼馴染の苗子ちゃん?」と気づきます。
二人の恋模様、ようやくここまできてほっこりです。
黒田管理官、安室透をバーボンと呼ぶ
まさかの黒の組織に関わることが動きました。
推理に動くコナンを見てスマホを取り出した黒田管理官でしたが、どうやらそれが安室透に向けたものでした。
「コナンに情報提供をしろ」というような事を言っていたのでしょうか…事件解決後に安室透と黒田管理官の電話をしている様子が描かれており、安室が「コナンに自分のわかることは伝えましたよ」という報告が。
そしてその会話の後、黒田管理官は「それより、例の件はどうなっている?」と安室に切り出します。
安室は思いあたることをいろいろと考えつつも「まだ何も」という報告を。
そしてそれを聴いた黒田管理官は、「報告を怠るなよ、バーボン」と。
映画『ゼロの執行人』では若干におっていたことが正しかったようです。
やはり、黒田管理官は、安室透=バーボンという事実を知り、その中心にいることが判明しました。
平次と和葉も初対決!怪盗キッド登場回!
女性警官連続殺人事件の次に収録されているのは、怪盗キッド登場のお話!
しかも服部平次&和葉、そして所轄のコウメイ刑事としてもおなじみである長野県警の諸伏高明警部も登場するという、豪華な話です(笑)
平次はもともとコナン達と博物館に行く予定だったようで、和葉と新幹線に乗っています。
しかし、平次の頭の中は、和葉への告白のことばかり!
(紅の旅行編で、新一と蘭が結ばれたことから、次こそは自分と頭がいっぱいなご様子)
さて、向かおうとしていた博物館にはとある宝石が展示されており、鈴木次郎吉は怪盗キッドに挑戦状を送っていました。
コナンや平次が博物館に行くと、その宝石はなんと大きな氷のなかに埋め込まれて展示が!
対怪盗キッドに備えつつも、お客さんが宝石を観られるようにした対応策で、考案したのは長野県警の諸伏高明警部!
警視庁に所用があって訪ねていたところに、鈴木次郎吉と出逢い、警備に参加したようです。
怪盗キッドはどのように宝石を奪うのか、そして服部平次&和葉との初対峙はどうなるのか、ワクワクが止まりません。
長野県警のコウメイ刑事と公安(黒の組織)の関係性が判明…!!
さて、諸伏高明の所用…それは、警視庁に長野県警宛の荷物が出てきたことから取りに来てほしいということで上京していたようです。
しかし、その荷物は諸伏警部宛の荷物。
その荷物を開けてみると、そこには一台のスマートフォンが…そして、その画面は弾丸サイズに撃ち抜かれヒビが入っているものでした。
それを見て諸伏警部はすぐに察します…これは「弟のものだ」と。
そして、諸伏警部の弟は、警察官であったものの数年前に辞め音信不通だったのですが、そのスマートフォンが警察に届けられているということは「公安に配属されて、命を落としたのだろう」と推測します。
「そうだよな?景光(ひろみつ)…」と姿を思い浮かべながら想いを馳せる諸伏警部。
思い浮かべていた姿…それは、黒の組織に公安として潜入していたスコッチでした。
そう諸伏刑事は、スコッチの兄だったのです。
京極真がアクションスターに!?撮影現場での事件
怪盗キッドの話の後は、また場面が変わり、別の話に。
コナン・蘭・園子・京極真・世良真純で映画を観た帰り道の様子。
その帰り道に、ひょんなことから映画の撮影に巻き込まれる京極真。
滞りなく撮影が進んでいると、一人の男性が建物の4階から落下し絶命します。
ただの落下ではなく、明らかな事件性…。
コナンと世良真純は推理に動きます。
世良真純の母(メアリー)の幼児化とコナン=新一の疑惑
世良真純はかねてより、コナン=工藤新一と疑っていました。
そして今回、その疑いを確信に変えるべく、コナンに仕掛けます。
推理をしているコナンに、「コナン君…??いや、工藤新一くん…??」と話す世良。
流れで、「あぁ」と答えるコナンですが、すぐに「ぼく子どもだよ、そんなことワケないじゃん」と訂正。
しかし、世良は心の中で「普通の人ならそう思うだろうね…」「ロンドンでパパに会いに行ったママが少女の姿で帰ってきたのを目の当たりにしなきゃね!」と。
もともと世良真純の母親(メアリー)は幼児化していたことは示されていましたが、いよいよその様子が明らかになってきていますね。
世良としては、かつての新一の子供時代を知っているわけですから、コナンをみたときに幼児化の鍵として目を付けていたようです。
灰原の両親と灰原の世良の関係性?
事件の最中、場面は変わって、阿笠博士の家に少年探偵団が集まってゲームをしている場面。
くしゃみをする灰原に「誰かが噂しているのでは?」と光彦。
歩美たちは、コナン達の映画に一緒に行きたかったという話をし、また世良真純も一緒にいるよねと話題に。
そんな中で、歩美がぽろっと「世良さんと哀ちゃんって似てるよね」と。
何らかの二人の関係性を匂わすような一言…。
灰原は博士の持ってきた風邪薬の製薬会社から両親の話をし始めます。
- 30年前に父が製薬会社で働いていた
- その製薬会社が倒産してから夫婦で町医者になった
- 製薬会社を買収しようとしていたグループから勧誘された後、そのラボに入った
ということ…。
灰原の話はここで終わりますが、灰原は心の中で話を続けます。
「言えるわけないわよね…父と母がラボで作らされていたのは、私と工藤君の体を幼児化させた薬だったなんてね…」と。
名探偵コナン 96巻は、黒の組織に関係ないような事件しか収録されていません。
しかし、いざページを進めてみると、黒の組織にまつわる様々な事実が散りばめられています。
コナンファンには必見の96巻、要チェックです!